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エンジン換装に伴う改造申請

コレはいわゆるカスタムとかメンテとかの類ではなく、エンジンを乗せ換えたバイクでどのようにして車検を取得するかをレポートしたものである。時系列的にフィクション無しでレポートしていくつもりなので、似たような境遇の方に参考にしてもらえれば幸いである。

注意としては、ここで取り上げている改造申請は「乗せ換える前のエンジンと乗せ換えたあとのエンジンが直系のエンジン形式である」申請についてのレポートだ。まったく関連性のないエンジンを搭載したり、エンジンは同じでも中身のボアアップをしたりしているエンジンについては対象外である。ここで語るまでもないが、これらのエンジン乗せ換えに伴う改造申請は複雑かつ難しい。とてもじゃないが整備士でないド素人ができるものではないだろう。このような情報を求めているのであったならば、期待に応えられない。




1.前提条件
まず前提条件として、車検を受ける気があることが重要。
エンジンなんか変わっててもわかんないよって世は言うけど、確かにわからない。
でも、胸を張って走れないバイクは気持ちよくないものだ。

あと、エンジン番号打刻があること。これとても重要。
エンジン番号が削り取られていたり偽装したものは対象外である。
打刻し直しというのも聞いたことがあるが、恐らくは乗せ換えよりもさらに難しい事務処理が必要と思われる。

2.下準備
まず、電話で陸運局に問い合わせをする。
この地点で、何をしたいのかを伝えて、何が必要なのか、何を注意する必要があるか、などを質問攻めしておく。
実際に書類を手に入れたり審査してもらうのは車検場なのだが、この地点で先に情報を仕入れておいて損はない。


□少ないながらも・・・メニュー
一日目(話を聞きに行く)
二日目(構造変更に必要な書類をそろえて、構造変更許可をもらう)
三日目(ユーザー車検を受ける)
感想


行動一日目・湘○車検場へ行く

早速初日の行動からレポートしていく。
まずは、車検場の見学。
車検場は、名義変更で来たことがあるが、まずは場慣れ。

見学して和んだあたりで行動開始。
まずは、総合受付で「改造申請について教えてください」と言ってみる。
すると、受付の腰の低いお兄さんは「○番の改造申請受付で聞いてみてください」とのこと。
横のつながりが薄いのはさすが行政である。

さっそく改造申請受付の○番に行って、同じ質問をしてみる。
少々気難しそうなおじさんだったが、「検査ラインの0番にいる検査官に質問してみて」と応えてくれる。
着いて早々にたらい回しだが労をケチってはいけないw


既に終業してシャッターが閉まってしまっているが、一番奥が0番ライン。

しかし、検査ラインの検査官ってふつーに忙しそうですがw
0番はオートバイの検査ライン。
ユー○ディアのトラックが停まってて、新車なバイクがどんどんラインに吸い込まれてってる。
んで、バイクの列が途切れたところを見計らって、検査官に同じ質問。
すると、「車側もやってて忙しいので少し待っててね」とのこと。
対応は丁寧である。
んで、待つこと5分ほど、検査官が対応してくれる。
ここで、具体的に必要なものを聞き出した。

必要なものは・・・
・改造届出書の1号と2号
・車検証のコピー
・改造前の車体の諸元
・搭載されるエンジンの車体の諸元
・チェーンのサイズとコマ数を確認できるサービスデータ


以上をそろえて、再度来て欲しいとのこと。
とりあえず、この日は用意してないので購入できる改造届出書のみを買って引き上げる事に。

改造届出書を探してまたたらい回しにされたのは言うまでもないw



行動二日目・湘○車検場に再び行く

二日目は一日目で指定された物を持って車検場へ。
改造届出書は購入、車検証コピーはコピーするだけ。
改造前諸元は元々持っていたサービスマニュアルでOK。

んで、搭載されるエンジンと車体の諸元とチェーン比較の証拠が意外に難航・・・。
これらは600のサービスマニュアルに載ってるので、買えばよいのだが・・・
元々、サービスマニュアルをナッ○スで買おうとしたのが間違ってた。
車体番号がないと注文できないとか、逆輸入車のは時価で高いだとか・・・。
結局カワサキショップで注文したら「ZZR600」の名だけで注文できたし、価格もちゃんとした適正価格。
オークションでみた事ある値段よりも安く入手できたので、絶対に純正取り寄せがお勧めである。

さて、今回は大体場の雰囲気はわかってるので、着いて早々に0番ラインへ。
んで、前回来て書類を持って出直すようにと言われた者なのですがというと、
前回と違う人なのに、来たことを知っていた!
湘○車検場のスタッフは思ってたよりも全然親切である。

そんで、持ってきたものを見せると、駆動系など力がかかるところの比較コピーをしてきて欲しいとのこと。
具体的に場所を聞くと(チェーンとかスプロケとかね)、
「適当でいいですよ、駆動力がかかりそうなところで。」
とのこと。
(´∀`;;;)いいんかいな、ホンマにwww
どうやら、図解イラストとかで、見た目ほぼ同じものが使われてれば問題ないとか、そうでないとか・・・。
もっと厳密な内容を要求されるとびびってたので拍子抜けです。

んで、さっさと近くのコンビニでサービスマニュアルをコピー。
コピーしたのは400マニュアル・600マニュアルそれぞれを
・諸元
・トランスミッション/クランクシャフト
・クラッチ
・純正で使用しているチェーン銘柄

以上

これらを持って再び車検場に参上。
同じ担当者に見てもらいながら、マンツーマンで(笑)改造届出書を記入していく。
正直、改造届出書の内容はわかりにくい。
このように、スタッフに見てもらいながら書くのがよいと思う。
(改造届出書は4輪と共用であるというのもややこしい原因)

んで、もうひとつ。
原動機交換の理由を書かなければならないのだが…
スタッフから直接、
「壊れたからっていう理由でいいよね。」
と来ました(´∀`;;;)えぇぇぇ・・・
予習では、「走行性能向上のため」って書かないと揚げ足取られるって思っていたのでビックリ。
ま、スタッフがいうなら間違いないってことでそのように・・・www

で、この日は終了。
審査は次の日までに出て、車両も持ってきていいとのこと・・・。
ってことは、ほぼ通過ですか、そうですか!?w

これで終了じゃあっけなさ過ぎるけど、問題なく終わるならOKだよ、ホント!



行動3日目・ 久々に湘○車検場へ行く

3度目に湘○車検場に行ったのは、前回から一ヶ月ほど過ぎてからになってしまった。
実は・・・車検費用を捻出できなかったの(爆)
しかし、ちゃんと提出した書類は保管してもらえてました!

さて、あとは検査だけ・・・と思ったら、まだ他にも書類が必要らしい(´д`;)
登録窓口に改造を届け出るための書類、検査の書類、重量税の書類に自賠責・・・
まだまだ、山ほどあるじゃないかーーー!
必要書類の名称は・・・
・手数料納付書(検査手数料の印紙を貼る書類)
・第三号様式(って名前でいいのかな?)(手書きですが、機械で読み取るようです)
・自動車重量税納付書(重量税の印紙を貼る書類)
・自動車検査書(検査ラインの結果を書き込む書類)


とりあえず、これら4種類の証紙を証紙売り場で購入。30円也。
あと、すぐ近くの印紙売り場で検査手数料の1400円と重量税の5000円分の印紙を購入。

そして、購入した証紙の記入を始めるのだが・・・何回窓口に聞きに行った事か・・・。
正直、窓口の人はラインの人よりも親切じゃないし詳しくも無いから、
聞きに行ってもなかなかはかどらない・・・。
なにせ、ユーザーが書くところとラインの人が書くところ、職員が書くところが混在している。
素人さんには大変わかりにくい構成である。
そして直されるごとに赤鉛筆の直しが増えていく・・・w
ここで、印鑑が必要な事に気がつき、一度帰宅。
だけど、一気に終わらせたいので、リターン!w

ロスタイムは食ったが、そろえた書類を検査窓口にまで持って行き、検査OKをゲット。
しかも、運良く検査ラインの予約は空いているということなので、すぐに検査へGO。

ここからは単なるユーザー車検。
検査ラインではまず、灯火類のチェック。
ヘッドライトのローとハイ、ウインカー、前後ブレーキのブレーキランプチェック。
そして、バイクの体重測定。
赤い板の上に前輪だけ乗せてみたり、全部乗せてみたりして重さを測る。
そして、スピードメーターのテスト。
バイクに跨りながら前輪を計測機器に乗せて機器のペダルを踏む。
電光掲示板に指示が出るので、40キロになったらペダルを放す。それだけ。
次がブレーキのテスト。
同じ機器に後輪を乗せて、同じ要領で電光掲示板の指示に従ってブレーキを踏むだけ。

そして、ヘッドライトの光軸テスト。
これが一番心配だった・・・光軸を合わせられるようにプラスドライバーを持って行ったくらいにw
このテストはハイビームでチェックするみたい。
光を読み取る機械が勝手にチェックします。
意外にも通過。


んで、検査は終了。

・・・ん!? 排気音(騒音!?)のチェックしてませんが!?www
まぁ、してもらわない方が好都合ですwww

これで、検査は終了。
検査結果が書かれた検査用紙をもらえるので、
再び窓口のある建物に戻り、自賠責を購入します(20150円也)。
んで、ラインに戻って自賠責の書類を見せて最終チェックを受けます。

んで、また窓口のある建物に戻りますw・・・そろそろ疲れてきましたw
登録窓口に行き、全ての書類を見せて車検証をもらいます!
が、ここでも直しが入りましたw
まぁ、ちゃちゃっと直します。いい加減慣れてきますね。

そして、5分ほど待てば切望していたあの文字が入った新しい車検証が手に入ります。
型式「ZX400K

本当の意味での改です。
たったこの一文字を手に入れるためにそれなりに苦労しましたよ。


新生ZZR400改
・・・あと2年は乗るわけですねw


〜感想〜

予想していたよりも、簡単に構造変更できました〜。
他のサイトさんで紹介されていたのだと、面接みたいのまであって敷居が高く感じましたが、
実際にやってみるとそれほどまででもないと思います。
要は、必要なのは時間と根気と運。
車検場は平日しかやってないので、時間は絶対に必要です。
あと、絶対にたらい回しにされるので根気も必要。
あとは、最寄の車検場が緩いかどうかの運。
それだけだと思います。
あとは、質問上手になるというのも必要かも。
絶対にあの小難しい書類を一人だけで書き上げる事はできないので、
職員に質問する事になりますね。
思いっきり下手に出て情報を引き出しましょうwww

そして最後に加えておくが、ここで行った事そのまんまやって構造変更を取れることは保障しない。
当然であるが、参考までにするだけで、一切ここに書かれていることの責任は負わない。

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