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ブレーキモデファイ

今回はフロントブレーキ周りのモデファイを行いました。
実は、一度ステンメッシュホースを導入したときにキャリパーをO/Hしたのですが・・・それが大失敗!
やり方を全然知らなかったので、キャリパを割るという暴挙に出たうえに、
永久エア咬みという持病を抱えてしまったのです(´д`;)

そんな危険なフロントブレーキのまま乗ること1年。
さすがに最近はよく峠にも行くのでこのブレーキはよろしくないと、大改修を行いました。
まず、キャリパはブレンボ・・・のドゥカティOEM品(通称ドカンボ)を中古で用意。
キャリパサポートは中古が皆無なのでアクティブ製を新品調達。
ブレーキマスターはニッシン5/8サイズを新古で用意しました。


ちなみに、ドカンボは取り付けネジが62mmピッチです。
実は、ブレンボ正規品にも62mmピッチが存在します。
確か、中身のピストンの材質が違うといった違いがあったと思われます。

また、アクティブ製サポートはこの62mmに合わせてオーダーするのですが、
実はOEM品(ドカンボ・ヤマンボ・アプンボ・・・etc)は対象外と説明書に書かれています。
ですが、私は少なくともドカンボはまったく問題なく取り付けできました。
また、62mmピッチは新型(4パッド)と旧型(2パッド)の2種類があります。
サポートはまず、2パッド用は販売されてませんが、4パッド用で取り付けできました。

また、ブレンボのバンジョボルトのネジピットは1.00となります。
カワサキ・ホンダ・ヤマハの純正キャリパーのバンジョボルトネジピッチは1.25なので、
これも別に用意しておく必要があります。


◇今回の作業で必要なもの◇

工具・道具
8mmめがねレンチ(ブリーザを回す)
8mmヘキサゴンレンチ(キャリパ取り付けボルトを回す)
スピンナハンドル+8mmヘキサゴンソケット(あれば便利)(ネジロックの効いたキャリパボルトを回す)
ビニールチューブ(フルード抜き・エア抜き)
注射器(あれば便利)(エア抜き)

パーツ
キャリパー(任意)
マスター(任意)
ホース (任意)
1.00ピッチバンジョボルト(ブレンボキャリパの場合)2個
クラッシュワッシャ(バンジョボルトのガスケット・銅がお勧め)7個以上
フルード・DOT4




今回導入した旧型62mmピッチOEMブレンボとアクティブサポートです。


まず、ブレーキマスターのキャップを外します。
外した事のない場合、キャップのネジをなめやすいので注意です。


キャリパーのブリーザに8mmめがねをはめ、ホースを取り付けます。
ホースの先は水を張ったバケツです。
ブリーザを緩めてブレーキレバーを引き戻しすればフルードがどんどん出てきます。
だいたい出なくなるまでやって、反対側も同様に。
フルードは塗装面を侵食するので、万が一かかったら水をぶっかけましょう。


次に、バンジョボルトを緩め、ブレーキホースを外してしまいます。
ホースに残っていたフルードが垂れるので注意です。
ホースを外したら、キャリパも外してしまいます。
外した事がない場合、ネジロックが効いていてメチャクチャ硬いので、
スピンナ+ヘキサゴンソケットなど力を入れやすい工具を使うことをお勧めします。
また、外したキャリパからもフルードが出てくるのでまたまた注意です。


お古の純正キャリパです。
トキコ製異型4ポッド2パッド。
性能は別に悪いわけではないと思います。
でも、あえてまた同じものをつけたいという逸品でもないw


で、こいつの登場です。
ドゥカティ製ブレンボOEM異型4ポッド2パッド。
40mmピッチに比べ、本体やピストンが大きめです。


サポートが仲人をして、メデタク結ばれますw
純正に比べ、微妙にキャリパーが下気味になります。


キャリパ側のバンジョボルトはブレンボ用1.00mmピッチのものに変わります。
アクティブがリリースしてますが、一個500円と少々高めです。
ちなみに、スズキも純正バンジョボルトサイズは1.00だそうな。


クラッシュワッシャです。いわゆるガスケットです。
フルード漏れは排ガス漏れよりも全然危険なので、使い回しはお勧めできません。
アルミよりも、潰れやすい銅製がお勧め。7個以上のものを。


まず、バンジョボルトにワッシャを入れます。
そして、ホースをバンジョボルトに入れます。
そしてもう一個ワッシャをバンジョボルトにはめます。
で、キャリパに取り付けます。
ちなみに、アクティブのバンジョボルトの頭は13mmです。
アルマイトのバンジョボルトを締め付けるときは、間にペーパーを一枚咬ませておくとアルマイトが剥げなくてGood


マスターを変えたい場合は、ここでマスターからもホースを同様に外します。
で、マスターを入れ替えてホースをつなぎ直すだけ。
私はニッシンマスター(ラジアルでない)を導入。
タンクステーを自作したのだが、手間がかかったなぁ・・・。


ここからはめんどくさ〜いエア抜き。
上の写真は使いまわしですが、ようはこんな感じ。

キャリパのブリーザボルトが締めこまれている事を確認して、

1.ブリーザボルトに8mmめがねをはめ、チューブをはめる。

2.マスターのカップにフルードを入れる。

3. ブレーキレバーの引き戻しをしまくる。

4.めがねでブリーザを緩める(ちょっとだけでよい)。

5.何も出てこないけど、すぐにブリーザを締める。

6.3〜5をとりあえず繰り返す。
たまにブレーキホースを揺らす。
だんだんとカップのフルードが減るので絶対に切らさないように継ぎ足す。

7. だんだんチューブからフルードと泡が出てくるようになる。
だけど、まだまだ繰り返す。

8.なんかキリがないなーと思い始めたころに、反対側のキャリパも同様にやってみるw。

9.で、気泡が出なくなったら完了。

最初はフルードが回ってるのか心配になるけれど、ちゃんとやればまず大丈夫。
注射器があれば、チューブの先につけて吸い出すと結構効率がよくなる。
全然ダメ〜な場合はホース・ワッシャ・キャリパ・ブリーザなどなど・・・に問題があるかも。



で、完成しました。
ニッシン別体マスター+ステンメッシュホース+ブレンボOEMキャリパ!

レバータッチは、ガチガチというわけでもないし、フニャフニャでもない感じ。
ON/OFFブレーキではないので強く握っても大丈夫そうです。
走ってみての感想は、前のブレーキと比べるのも失礼だがよく効く。
パッドにまだあたりが出ていないのもあるが、コントロールできる効き方だ。
レバーの握り始め1〜2mm(?)は強弱をつけやすいコントロール域で、さらに奥はパワフルな制動力。

軽くタイヤと体を暖めてコーナーを攻めてみた印象は、体制をキープしやすい。
ブレーキしてフォークが沈んで、それをキープしたまま重心をインに持って行きリリース・・・。
それが前のブレーキと比べるととてもスローであると錯覚するほどやりやすくなってます。

まぁ、難しいことはさておき、このカスタム、半分は自己満ですね。
だって、あのキンキラゴージャスなブレンボ、別体マスターの組み合わせときたら・・・
所有者が一番にやける自己満ですよwww

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