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■フォークオイル交換

フォークは一度、自分でオーバーホールをしてしまおうと考えていたのですが、使う工具の障害でなかなかやることができませんでした。 そこで、オーバーホールとまではいきませんが、フォークの中に入っているオイル交換を実施しました。
効果のほどは・・・正直その変化にかなり驚きました。 それまで、やわらかいなぁとは思っていましたが、交換したら硬くなったのもそうですが、コシが出たように思えます。 行う前は、フルストロークも体重をかければできたのですが、そこまで簡単にストロークしないようにもなりました。そして走行性についても、かなりフロントが落ち着くようになってくれています。
フロントがきゃしゃなんだよなぁ〜とか、純正サスはやわらかいんだよなぁ〜なんてノーメンテで言っているあなた、 オイル交換マジお勧めですよ!ノーメンテでやっていた私が言うんだから間違いない(笑)  これだけの効果を、オイル代2000円未満で取り戻せるんだからやらなきゃ損です。

まず、ドレンを開けて今入っているオイルを抜いてしまいます。
オレンジの丸で囲んだところにドレンのボルトが入っています。
それをとっても、ちょびっとしかオイルが出来なくて焦りましたが、
ストロークさせればピューピュー出てきました。


かなり出がいい上に、量も多いので、ビニール袋をくっつける事をお勧め。
あと、ディスクやタイヤにオイルがつかないようにウエストかでそれらを覆っておけばなお良し。


こんな感じ?
まともに入っていれば、両方で1リットルものオイルが入っています。
オイルの色は真っ黒・・・いつ交換したんだろう。
抜き取り終わったら、忘れずにドレンのボルトをはめ直しておきましょう。


次に、サスのトップを開けるためにハンドルを外します。
ハンドル部のメッキされた小さな四つの円形はカバーなので、
端っこをマイナスとかで叩けば反対側が浮きます。


その下のボルトも取ってしまえば、ハンドルは外れます。
ちなみに、ネジロックが使ってあるのでめっさ硬いです。
スピンナハンドル+ヘキサゴンソケットのタッグがお勧め。


ハンドルが外れました。


センスタをかけ、エキゾースト下にジャッキをかけます。
(写真では忘れてましたが、一枚ウエスを間に咬ませるのをお勧め)
サスが、これ以上伸びないというところまで上げていきます。
このとき、車体が不安定になるので、誰かに支えてもらうのが無難です。
念のため、フロントブレーキをかけた状態で紐で固定すると安心。


ハンドル部に戻ります。
ホークトップのアップです。いよいよスプリングを取り出します。
真ん中のくぼみにプラスドライバーを当て、体重をかけながら押し込みます。
そして、押し込んでる間にクリップを精密マイナスドライバーで溝から外します。
・・・正直、一人だと難易度が高いです。
クリップが外れれば、押し込んでいたくぼみつき部品はフォークから取る事ができます。


フォークに入る上順で、
Cクリップ、くぼみつきのキャップ、筒状のスペーサー、おっきなワシャー、スプリング
・・・で入ってます。
キャップにはゴムリングのガスケットが入ってますので、できれば交換推奨。
ゴム以外は全てパーツクリーナーなどで表面の汚れを落としておきます。
ついでにスプリングの長さも使用許容内か確認すればさらにヨシです。


ここで、エキーゾースト下にかませていたジャッキを外します。
フォークはスプリングがなくなったので、フルストローク状態になります。
フォークの油面の高さはこの状態で測ることになります。
サービスマニュアルによると…上から140mm±2mmだそうです。
ここは純正工具が大変便利そうですけど、代用できなくありません。
とりあえず、適当に上から120とか130とかのあたりまで(140以下)オイルを入れて放置プレイをかまします。
最初は結構泡とか出てきて落ち着きが無いからです。
泡が出なくなったら、ゲージをフォークの中に入れて140の高さになるように覗き込みながら
フォークオイルを注ぎます。
入れすぎてしまったら、綺麗なペーパーとかに吸わせればいいのです。

又は、純正工具的なものを自作という手も有りです。
中空の金属パイプと、それに着けられるチューブ、注射器があればできるはずです。
それらを全部接続して、金属パイプの下から140mmのところに印を付けます。
フォークにその印のところまで金属パイプを差し込んで、注射器で余分なオイルを吸い出せば自動的に油面が合います。


フォークオイルを入れ終えたら、リアにおもりを乗せるなりしてフロントを持ち上げます。
持ち上がっている状態で、またエキゾーストにジャッキをかませてサスが一番伸びた状態にします。
あとは、外した逆で
スプリング→ワシャー→筒状のスペーサー→キャップ→キャップを押し込みながらCクリップ
で完了です。
ハンドルを付け直せば走れます。

サービスマニュアルではフォークオイルの指定が20となっていますが、正直硬すぎではないのかと思います。
今回入れてみた15(ヤマハ)でも結構硬く感じました。
ここは好みの分かれるところですが、少し柔らかめで踏ん張りを効かしたい私はもう少し柔らか目がいいかも。

あと、作業しながら思ったのはフォークの突き出し量を変えられれば、
結果的にフロントの車高が変えられるからおもしろいかな〜と。
ただ、フォークトップがハンドルで覆いかぶされているので、何らかの方法で・・・。



2005/10/18・追記
さてさて、交換した状態でだいぶ走りなれてきたところでインプレし直します。
まず、フニャフニャよりはよっぽどよくなったなぁとは思っていたのですが、正直ダンパーが効きすぎているような…。
(ここで言うダンパーとは、いわゆるコンプレッション・リバウンド)
その上、調整がほぼ不可なイニシャルが強めなために「動きは重いし、奥で踏ん張らない」
という扱いづらいものなってしまっていると感じます。

解決法としては・・・
ダンパーの設定…オイル銘柄の硬さを下げる
イニシャルの設定…スプリングにかかっている押さえつける力を下げる

とりあえず、ダンパーの設定はイニシャルを弱くすれば硬めなほうが向いてくるので置いときたいのだが・・・
イニシャルをどうやって弱めようか困り果ててしまうのである。

純正フォークでできる方法としては・・・
スプリングとキャップの間にある筒状のスペーサーの長さの調整。
これさえできるなら、比較的簡単にイニシャルを変えられると思っています。
(あとは、オイル量とかもあるのかなぁ)

とりあえず、調整は続きそうです。
(先走ってオーリンズスプリングってのは?w)
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