オレンジの矢印で示されているフュエールホースをキャブから外します。 なんか用途不明な二本のチューブもキャブから外してしまいます。 トランペットみたいな感じなパーツ!? オレンジの入っている部分に六角ネジがあります。外しましょう。 外すと、土台になっていたプラスチックの板があります。 ベリベリと剥がします(笑) やっとこさ、キャブのエア側が見えました。 アップしてみます… 前に使った液体ガスケットがこびりついて汚い・・・。 回りを囲うような黒いゴム製ガスケットがなかなか曲者です。 たいていの場合、一度外すと収まらなくなってしまうくらいにノビノビになってしまっています。 ここからは分解になりますので、前回のも見ながら読んでください。 まず、黒いキャップの四隅のネジを外してキャップを外します。 ダイアフラムが液剤に弱いので、前回同様外しておきます。 この部分も結構部品数が多いのです。 部品の順番を忘れないために、ウエスを敷いて上から順番においていくとわかりやすいです。 あと、この後のフロートやフロートチャンバでもそうですが、 キャブの1番から4番は入れ替えたりしない方が無難です。 馴染みの癖がついているので、同調がずれたりオーバーフローの原因になります。 一応、ニードルに汚れや段つきがないかチェックしましょう。 スッキリ外しました。上側はこれで完了。 ひっくり返してフロートチャンバー側です。 ここも四隅のネジを回してチャンバーを外します。 なめやすいので注意して外しましょう。 チャンバーが外れました。 フロートが並んでいます。 フロートのアップです。 1がメインジェット、2がジェットホルダー、3がパイロットジェットです。 1はマイナスドライバーで、2は六角レンチで、3は柄の細いマイナスドライバーで外します。 外したジェット類は適当な容器に入れ、キャブクリをぶっかけてクリーニングします。 あとは、エアーを吹くなり細い繊維状のもので中を貫通させるなりすれば完璧です。 ただ、あまり硬いものでやって中に傷を入れてしまうと濃くなってしまう恐れがあるので注意です。 フロートを外しました。 フロートを外すとき、扱うときはフロート本体や調整板に力が加わらないように注意してください。 油面が狂う原因になります。 フロートの油面調整はフロートの調整板を直接曲げて行います。 次に、前にチェックができなかったフュエールストレーナを外します。 ネジ一個で固定されているだけですが、結構固めでした。 ネジを外して、飛び出てる部分をウエスなどをかませながらペンチなどで挟み込み、 ゆっくりと引き抜きます。・・・んん!? なんか変な固まりがついてる!? 網状のフィルターに錆びのような薄い固まりがこびりついてました。 それも4個全部に。 これは・・・もしかしたらタンクの底部が錆びてるかもですねぇ(´д`;) ストレーナがはまっていた穴です。 下にはさらに錆が蓄積しています(汗) ゴムパーツはあらかた外していたので、キャブクリで吹き飛ばしました(笑) これは、同じく前回外さなかったパイロットスクリューです。 今回は外して、ゴムパーツを分けたあとにキャブクリにどぶ漬けしました。 外すときに、ゴムのリングとワッシャが穴に残りやすいので注意です。 オレンジで塗ったところにある8つのネジを外しにかかります・・・ と言いたいところですが、めちゃくちゃ硬くて外れません(´д`;) 潤滑しても駄目・・・インパクトドライバーが必要ですな・・・。 (ここから600キャブの画像が混ざってますが、気にしないで下さいw) 手には入れたのですが、インパクトドライバーの使い方が悪いのか・・・ 叩いても叩いても緩む気配のないネジ・・・。 ここで機転を利かして、インパクトドライバーの先っぽがラチェットにつくので、 ラチェットにインパクトドライバー用のビットを使ったら・・・取れました(笑) このステーを外すだけで結構苦労してます。 もう一個、キャブを貫通しているなが〜いネジがあるので、それも外します。 これで、いよいよ4連キャブがば〜らばら。 キャブとキャブのつなぎ目がどんな仕組みになっているか観察してから外す事推奨。 (600キャブはスロットルの動きが渋かったので、さらに細かく分解しました) 3番キャブだけバタフライバルブの動きが渋い事が判明。 キャブをエンジン側から覗き込んだ様子です。 バタフライバルブの羽はシャフトに二本のネジでとめられています。 ただとめられているだけでなく、ネジの先を潰してカシメられているので、 外すにはそのカシメ部を金ヤスリで削り落とす必要があります。 取り付けるときは必ずネジロック剤を使いましょう! 万が一にも外れてエンジンに吸い込まれたら・・・ 羽はシャフトに挟まるように入っています。 シャフト自体は難しいとめられ方はしてないので、比較的簡単に取れます。 シャフトがびみょ〜に曲がっています・・・。 新品で買うと1500円くらいなのですが、貧乏性の私は修正で(爆) ちなみに、取り付けは取り外しの逆なのですが、 シャフトを取り付けるナットなどをとめるのはバタフライの羽を入れてからにしましょう。 でないと、シャフトの真ん中はやわなのでねじれますヽ(`д´)/ キャブとキャブの間をつなぐプラ製の管のシールもチェックしましょう。 ただのゴムリングなのですが、ホムセンで探すよりも純正を取り寄せた方が効率が良いです(笑) あとは、ばらした逆で組み立てていきます。 どうせここまでばらしたんだから…真鍮ブラシとかでキャブボディーも磨いたら完璧です。 組み上げたらチェックをしていきます。 ここが最初の調整ポイントです。 バタフライバルブを全開にさせて、バルブの開き具合が4枚すべて同じことを確認します。 もし違う場合は、それぞれのバルブの間にあるネジを回して微調整します。 特に目視で違いがない場合は下手に触らない方がいいと思いますけどね。 次の調整ポイントです。 油面の目視の確認をします。 フロートバルブが浮いていない状態かつ押し込んでいない状態で写真の 位置からフロートの上面までの距離を測ります。 詳しい位置関係などはマニュアルを確認してください。 この場合、11〜15ミリの間に収まっていれば許容範囲になります。 私の場合、それぞれのフロートで距離が違っていましたが、 許容範囲内だったので特に調整はしませんでした。 この油面確認は結構大雑把なもので、実際の湯面を確認するには 特殊工具のチューブをドレンにさして確認する必要があります。 100%を目指すのであれば、その特殊工具も必要となるはずです。 ・・・自作できんかな・・・。 ここからはばらすのと逆の手順で組んでいきます。 第三の調整ポイントとしてパイロットスクリューの戻し回転数がありますが、 今回もマニュアルの通りの回転数にしておいて様子を見ます。 で、上の写真は前に組みそこなった新しいエア側のガスケットです。 つけてみたらピッタリw できれば、フロートチャンバのガスケットも交換してあげればオーバーフローの心配が減ります。 あと、キャブの稼動部には少量の潤滑剤もさしておきました。 あとは、バキュームゲージによる同調をやってあげれば気持ちよく回ってくれるようになります。 目視による同調でもそこそこいけますが、回転が上がりにくかったり下がりにくかったりで気持ち悪いです。 一個メーターでやるなら3000円くらいですし、やって損はないと思いますよ。 同調調整のページへ進む